ヤマカ陶料は創業以来トラディショナル・セラミックス素材の開発、製造、販売を行ってまいりましたが、1991年、京町工場にスプレードライヤー工場を併設しファイン・セラミックスの噴霧乾燥(スプレードライ)の受託を開始致しました。
スプレードライではスプレードライヤーの運転条件のみならず、スラリーのレオロジーが乾燥品の粒度分布、嵩比重、流速等に影響を及ぼすことが知られています。
目的の乾燥粉を得るためには、水準試験(テーブルテスト)を重ねて調製条件を絞り込む必要がありますが、相当なマンパワーを必要とします。
既に顧客にて調製条件が決まっている場合は小規模試作段階から、条件が決まっていない場合はラボ試験・水準試験段階から、開発計画の進捗状況に応じて原材料試験から量産試作まで、どの段階からでもお手伝い致します。
試験や検査に必要な計測機器として、レーザー回析式粒度分析装置、B型粘度計、pH計、蛍光X線分析装置等を導入し、これらを維持管理すると共に、分析・測定要員の力量アップ、力量維持も図っています。
当社保有機器で不足の場合は、提携分析機関(公設、民間)に依頼し、顧客ニーズにお応え致します。
このシステムは、トラディショナル・セラミックスにおいても同様です。陶磁器陶土、釉薬は創業以来培ってきた原材料評価、設計、製品評価のノウハウを駆使し、製品化までの時間とコストの圧縮を実現致しました。
トラディショナル・セラミックスでは、天然原料を多用しますが、かつては粘土質原料の可塑性の実用的な測定方法がなく、試験員の感覚に頼っていましたが、現在では測定方法の改良を重ね、プロセス短縮を実現しています。
開発案件とは別に、原料や製品の分析や評価試験のみのニーズにもお応え致します。